グーグルの発想

第１に、重要なページは、他の多くのページから
リンクされるページである。
良い情報が詰まったページには多くの人がリンクを
はりたがるから、この基準は自然である。


一見この基準だけでよさそうな気がするが、
そうではない。もし基準１だけしかなかったら、
実は簡単に自分のページを有名ページに変身
させることができる。中身は問わず、ゴミページを
たくさん作って、そこから自分の本当のページに
リンクをはる。そうすると、自分の本当のページが
受け取るリンクをいくらでも増やすことができる。


そこで、基準２の登場である。重要なページから
リンクされるページは重要だ、ということになる。
偉い人の承認を得ることが大切なのだ。


この２つの基準で大体よい。ただ、ウェブや検索の
業界事情を考えると、もう１つの基準も必須である。
それは、同じ重要なページからリンクされるにしても、
八方美人なリンクではなくて厳選された
リンクを受け取る方が効果が高い、
という基準３である。
出すリンクが少ないようなページからリンクされる
ことが、大切なのである。

（上掲書　PP.87-90）

例えば、有名ブロガーのブログ（これも１つの
ページであるといえる）はたくさんの人に読まれる。
このブロガーが、他人のウェブページには滅多に
言及しないのに自分のページに言及したら、
その意義は大きい。


基準２によると、中心的な人に目をかけてもらう
ことは自分の価値を高める。しかし、中心的な人が
八方美人だったり忙しすぎたりすれば、自分に
かけてくれる時間は少なくなってしまう。
そうでなく、相手が自分を寵愛してくれる、
障りなくいえば相手の中で自分の優先度が
高い方が、自分の価値が高まる。

（上掲書　P.91）